三井物産人材開発株式会社の「いま」と「これから」

戦略企画室室長 佐々木孝仁(Sasaki Takahito)

今回は『三井物産人材開発株式会社の「いま」と「これから」』というテーマで、戦略企画室室長の佐々木さんにお話を伺いました。 
まずは、三井物産人材開発株式会社(以下MHR)はどのような会社なのでしょうか?人材領域に幅広いサービスや事業がある中で、MHRの独自性も教えてください。 

MHRは人材開発や組織開発のソリューション提供を行っている会社です。その意味ではコンサルにも少し近いですが、MHRのユニークな点としては「事業部の人事」にも近く、人事とソリューションプロバイザーの中間のような立ち位置であることです。スポットで対象者と関わるのではなく、人の変化・成長に会社全体で定点かつ継続的に関われることが独自性として大きいですね。 

また、ソリューションの幅を広く持てるところも特徴です。自社のコンテンツやパートナー契約をしている会社に依存するのではなく、MHRは研修を開発することもできるし、大学の教授や外部のコンサルや研修会社、個人事業主にお願いすることもできます。自由度が高い中で最適なソリューションを提供できる点もユニークなポイントだと思っています。 

幅広いパートナーと協力しながらソリューションを提供し、人や組織の成長に継続的に関われるところが特徴なのですね。そんなMHRが大切にしている想いを一言で表すと、どんな言葉になりますか? 

一言で言うなら「学び続けること」ですね。MHRには学習意欲が高い人が多く、社内セミナーも盛況ですし、誰かが常に何かを学び、共有しています。例えば、研修開発のために本を何冊も読んだり、AIなど新しい技術を積極的に取り入れたり。仕事を通じて学ぶことはもちろん、好奇心から自分で情報を集めて学ぶ人も多いです。こうした「学び続ける姿勢」が、MHRの強みであり、根底にある想いだと思います。

確かに、皆さん積極的にセミナーや外部研修にも参加していますよね。そこで得た知見を共有し合う風土もあって、お互い刺激を与え合っていますね。佐々木さんも博士課程に通われたり、新しい様々な知識を仕入れたりしていらっしゃる印象ですが、日々意識していることや、仕事もある中で学び続けるための工夫はありますか? 

まずは広く情報を集める、ということを意識しています。AIを使ったり、本を一気に読んだりして、使えそうな知識をピックアップする。そこから仕事で使えそうな知識を探していきます。 

疲れたときはもちろん休みますが(笑)、通勤時間などの「ながら時間」を活用して、YouTubeやSNSで最新情報をチェックしたりもしています。アップダウンがあっても、仕事を通じて興味を持ったことなど、好奇心の小さなきっかけを見つけて学習してみることを大切にしています。 

通勤時間で学ばれている方、結構いますよね!スマホのアプリを活用して英語の学習をしている方も多いと聞いています。そんな学びに前向きな方が集まるMHRですが、実際にはどんな雰囲気で、どんな方々が集まっているのでしょうか? 

温かい人が多いですね。最近入社した方からも、「とても温かく迎え入れてくれる」とよく言われます。近くに座った人が自然に声をかけてくれたり、コーヒーマシンの前で雑談や笑い声が飛び交ったり。新しく入った人もすぐに馴染める雰囲気があります。また、人に対して良いおせっかいを焼く文化が根付いていて、困っている人がいれば自然と手を差し伸べる人が多いです。仕事が大変なときでも、温かい人が多いのでオフィスに来たくなるような雰囲気がありますね。  

確かに、「温かさ」や「受け入れる雰囲気」が、MHRの特徴ですよね。 
ではここからは、MHRの「これから」についてお聞きしていきます。今後5〜10年で、MHRとしてどんなことを成し遂げたいと考えていますか?

今、MHRは大きな変革期にあります。人・組織領域の課題が多様化・複雑化し、環境変化も激しい中で、三井物産グループ全体からのMHRへの期待も高まっており、「人材開発を核としたHR領域での総合ソリューション企業」という新しい業態に変化していく必要があります。 

そのためには、私たちが「チャレンジできる集団」であることが不可欠です。温かく人を受け入れるだけでなく、一人ひとりが新しい挑戦を乗り越え、成長していくことが求められます。経営陣が打ち出した制度や戦略だけでは、この未来を実現することはできません。会社は「人」でできているので、一人ひとりが自分の仕事や担当領域でストレッチし、新しいことに挑戦し続けることが大切です。既存の枠組みにとらわれず、自由な発想で新しいことを生み出していく。そうした「挑戦と成長」が積み重なって、会社として新しいことを実現できるようになると考えています。 

今の良い雰囲気や温かさは残しつつ、一人ひとりが少しずつでも挑戦し、そこから成長していくサイクルを繰り返すことが重要なんですね。その未来に向けて、新入社員として入社する方に期待することは何でしょうか。 

新しく入社する方には、これまでにない発想やフレッシュな視点を持ち込んでほしいです。私たちの仕事は、研修設計のための理論があり、構造があり、タスクスケジュールがあり…といった具合で、ややもすると予定調和に進みがちです。そういった土台はもちろん大切ですが、新しく入社する方には、既存のメンバーが気づかないようなアイデアや、固定観念を打ち破るような発想やチャレンジを期待しています。今ある着実に物事を進める力も大切にしつつ、守・破・離の「守」だけではなく、「破」を強調してもらって新しい風を吹かせてほしいですし、それが今のMHRには必要だと思います。 

変革期にあるMHRだからこそ、新入社員だからと臆さずに疑問やアイデアをどんどん発信してほしいですよね。では、そんな環境の中で、実際に活躍している人にはどのような共通点や特徴があると思いますか? 

人材開発・組織開発に関する仕事は複雑で正解がないものですが、失敗しても諦めずに何度も挑戦し続ける「粘り強さのある人」が活躍していると感じます。フィードバックを受けて企画書をやり直したり、運営で失敗したことを次に活かしたり、そうした試行錯誤を続ける力が大切です。もう一つは「チームワーク」です。MHRの仕事は、必ず誰かと協力しながら価値を生み出すものです。自分の役割に閉じこもるのではなく、チーム全体の成果を意識し、主体的に関わる姿勢が求められます。自分から巻き込んでいく力や、壁を越えて協力する姿勢が、活躍する人の特徴だと思います。 

ありがとうございました。 
今回は佐々木さんに、『三井物産人材開発株式会社の「いま」と「これから」』というテーマでお話を伺いました。今後はMHRに新卒として入社したメンバーや、様々な領域の人材開発・組織開発に携わっているメンバーにも登場してもらう予定ですので、どうぞお楽しみに!

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佐々木孝仁(Sasaki Takahito)

2009年に三井物産人材開発株式会社入社。三井物産・グループ会社向け研修の企画・開発・講師や、Harvard Business Schoolとの研修起ち上げ等を経験。2017年にアジア・大洋州三井物産(株)(在シンガポール)に出向し、アジア地域の三井物産海外現地法人社員向け育成体系の再構築を主導。
その後人材開発部門の責任者として、三井物産及び三井物産グループの人材開発・組織開発を支援しつつ、東京大学との組織の包摂性に関する共同研究をリード。現在は戦略企画室室長として経営計画実現に向けた変革や人事機能を担う。立教大学大学院経営学専攻博士課程在学中。